青梅市にあるデッキカフェで、偶然に出会った看板犬のビッテと過ごした時間を今でも思い出す。このカフェは渓谷沿いの自然の中にあり、木々の間から差し込む日光がテラスに届く様子はまるでヨーロッパの街並みのよう。店内は木製の家具が置かれており、おしゃれな雰囲気の中でも落ち着ける空間になっている。12月の土曜日に訪れた際には、薪ストーブが点けられていて、寒さを忘れさせてくれた。店主の夫婦はとても親切で、無理に勧めない優しい対応が心地よかった。特にビッテは他の犬とも仲良くするため、ペットを連れてくる人には安心して利用できる。サンドウィッチのセットを注文したが、カレー味のサバサンドと厚切りハムサンドがどちらもボリューム満点で、満腹になるほど美味しかった。また、オーナーがドイツで育ったという背景もあり、南ドイツの伝統スイーツであるアップルシュトゥルーデルを提供している。生地がパリッとし、りんごのフィリングはフレッシュで歯応えがあり、アイスコーヒーとの相性も抜群だった。店内の雰囲気も良く、木漏れ日が差し込む中で時間を過ごすのは至福の時間だ。特に冬の間は営業が限定されているため、訪れる際には事前に確認しておくのがおすすめ。春から夏にかけては、デッキの風が心地よく、自然を感じながら食事やコーヒーを楽しめる。また、ドイツのビールを提供しているというのも魅力的で、ミュンヘンのビアマイスターが監修しているというから、味のクオリティは安心できる。ただ、ドッグフレンドリーな環境ながらも、犬が苦手な人には少し怖い印象を与える可能性もあるため、事前に確認しておくと良い。カフェの外には広いテラスがあり、渓谷の景色を眺めながらのんびりできるのが特徴。近くの御岳山に登った後に立ち寄ると、自然とカフェの雰囲気がとてもマッチする。店内で出会った1人旅の旅人ともおしゃべりができ、オーナーの気さくな対応に心が温まった。また、ビッテと触れ合う時間も楽しく、帰る際にはお見送りの吠え声が心に残る。このカフェは、自然、食事、ペットとの時間、そして人との交流を楽しめる場所として、多くの人に好まれている。次回は紅葉の時期に訪れたいと考えているが、その時もまた、ビッテの歓迎に心が躍るだろう。